クレジットカードの限度額について詳しく紹介します。

クレジットカードは、契約者ごとにいくらまで使えるか「限度額」が設けられています。近年、キャッシュレス化が進み、支払いのときに現金ではなくクレジットカードを使う人も少なくないでしょう。 しかし、使いすぎてしまうと限度額に達してしまい、急に使えなくて焦ってしまうことも。 そこで今回は、クレジットカードの限度額とは何か、限度額は何で決まるのか、確認方法や増額方法などを解説します。ご利用中のクレジットカードが急に使えなくならないためにも、しっかりと限度額について知っておきましょう。

クレジットカードの限度額とは?

クレジットカードの限度額は、大きく分けて総利用可能枠・ショッピング利用可能枠・キャッシング利用可能枠の3種類があります。 特に、ショッピングとキャッシングの違いについてきちんと理解しておかないと、支払いのときに急に使えなくなることも。そこで、3種類の利用可能枠について、特徴などを詳しく解説します。 ■総利用可能枠 総利用可能枠とは、クレジットカード全体の限度額のことです。総利用可能枠以外にも、クレジットカード会社によっては、総枠や総利用枠と呼ばれることもあります。 総利用可能枠は、利用者のクレジットカードによっては、ショッピング枠のことを指すこともあります。これは、キャッシング枠が付帯できないカードをお持ちの方は、ショッピング枠・キャッシング枠と利用可能枠が分かれていないためです。 ■ショッピング利用可能枠 ショッピング利用可能枠は、クレジットカードで決められている立替可能な限度額のこと。買い物や、サービスを利用したときに利用できる枠です。 一括払いや分割払い、ボーナス払いやリボ払いなど、利用時に支払方法が選択できて、柔軟性があるのが特徴です。自分に合った支払方法を選択することで、無理のない買い物が可能になります。 ■キャッシング利用可能枠 キャッシング利用可能枠は、クレジットカードに付帯できるキャッシング機能のこと。可能枠内であれば、現金を借りることが可能です。用途は自由なので、例えば生活費の補填や旅行費用としても使えます。 キャッシング枠は、どのクレジットカードにも付帯しているわけではありません。付帯が義務付けられているものもあれば、逆に利用できないものも。また、あとからキャッシング枠を付けられるクレジットカードもあります。

クレジットカードの限度額は何で決まる?

クレジットカードの限度額は、基本的にクレジットカード会社の審査により決定します。申込時の情報や個人情報機関から取り寄せた信用情報をもとに、総合的に審査が行われます。 また、クレジットカードのランクによっても限度額が変わります。通常のクレジットカードよりも、ゴールドカードのほうが限度額が高い傾向にあるのが特徴です。

限度額の確認方法

クレジットカードの限度額は、ご自身でしっかりと確認して、限度額を超えないように気を付けなくてはいけません。アプリやサイトの会員メニューやクレジットカードの請求書を見れば、限度額を確認できるでしょう。 クレジットカード会社によって記載方法は異なりますが、「カード利用可能額」と書かれているところをチェックしてみてください。また、契約後特に契約変更をしていなければ、登録時の書類に限度額が記載されているはずです。

限度額を超えてしまった場合は?

クレジットカードの限度額を把握していないと、買い物のときに急に使えなくなる可能性があるため注意が必要です。限度額を超えてしまうと、回復するまで使うことはできません。 もし、初期状態のまま契約変更も何もしていないのであれば、利用限度額の引き上げなどをしてみてください。審査に通れば、またカードを使えるようになります。

クレジットカードの限度額はいつ回復する?

クレジットカードを限度額まで使ってしまうと、回復するまでカードは使えません。早く回復してカードが使いたい方は、クレジットカードが回復するタイミングをしっかりと理解しておきましょう。 クレジットカードを1回払いで利用した場合と、リボ払い・分割払いで利用した場合の2つのパターンについて紹介します。 ■1回払いの場合 クレジットカードの1回払いとは、利用額を一括で支払う方法であり、クレジットカードの基本となる支払方法です。買い物をするときに、店員さんによく聞かれる「ご利用回数は一括でよいでしょうか?」とは、1回払いのことを指しています。 クレジットカードの締め日に利用額が集計され、支払日に引き落としがなされた段階で利用額は回復します。 ■リボ払いや分割払いの場合 リボ払い(リボルビング払い)とは、あらかじめ契約者が決めた一定の金額を毎月支払う方法。仮に「毎月1万円」と設定していたら、買い物の金額がいくらでも毎月支払う金額は1万円です。 残額がゼロになるまでリボ払いは続くため、分割払いとは違い、支払い回数は利用額やあらかじめ設定した月々の支払額によって変わります。 リボ払いの場合、支払日に引き落としされた金額から、リボ払いの手数料を差し引かれた金額が回復します。 一方で、分割払いは利用額を複数回に分けて支払う方法。支払時に指定した回数に分割して支払います。 分割払いの場合も、支払日に引き落としされた金額から、手数料を差し引かれた金額が回復します。ただし、クレジットカード会社によっては、分割払いも手数料がかからないことも。その場合は、引き落としされた金額分回復します。

クレジットカードの限度額を増やす方法

クレジットカードは、基本的には契約時の設定のままという方は少なくないでしょう。しかし、クレジットカードの限度額は増やせるので、必要に応じて申し込みを検討してみてください。 クレジットカードの限度額を増やす方法として、増額申請する方法とクレジットカードのグレードを上げる方法の2つを紹介します。 ■増額申請をする 増額申請は、その名前の通りクレジットカードの利用限度額を上げるための申請です。申請すると、改めてクレジットカード会社が審査を行い、問題ないかどうか判断したうえで利用限度額が設定されます。 審査時には、クレジットカードの利用状況や信用情報が調べられるので、場合によっては逆に減額されるおそれも。そのため、申請するときは現在の利用状況などを、よくチェックしたうえで申請することが大切です。 ■クレジットカードのグレードを上げる クレジットカードは、一般カードからゴールドカード、プラチナカードとクレジットカード自体にグレードが設けられています。グレードを上げることで、クレジットカードの利用限度額を上げることが可能です。 クレジットカードの契約時と比べて、勤続年数も長くなり、年収が増えた方なら、グレードを上げられるかもしれません。 ただし、グレードを上げるためにもクレジットカード会社の審査が必要なので、審査に落ちてしまう可能性もあります。

利用限度額は正しく理解することが大切

クレジットカードの利用限度額は、総利用可能枠・キャッシング枠・ショッピング枠に分かれています。契約時にもらう書類に限度額が書かれており、また契約後も会員メニューや請求書に記載されているので、都度チェックすることを忘れないよう心がけましょう。 限度額は、支払方法によっていくら回復するかは変わってきます。1回払いであれば、次の支払時に全額支払うので深く考える必要はありませんが、分割払いやリボ払いを指定している方は注意が必要です。 もし、限度額を超えてしまってクレジットカードが使えなくなったら、増額申請やクレジットカードのグレードを上げることで、限度額を増やすのもよいかもしれません。 無理のない範囲で、ストレスなくクレジットカードが利用できる、最適な方法を見つけてください。